# Codexの機能と実践的な使い方
📝 毎回プロンプトに同じ前提を書くのは卒業しましょう。AGENTS.mdは、ビルド手順やコード規約をCodexに恒久的に覚えさせる「階層的な指示書」です。
🏷️ タイトル: 階層的プロジェクト指示(AGENTS.md)
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📘 概要
AGENTS.mdは、Codexが作業を始める前に読み込む永続的な指示ファイルです。プロジェクトの規約・ビルドコマンド・コードスタンダードをMarkdownに書いておくと、Codexが自動的に発見して適用します。現在地に近いファイルほど優先される「層」の仕組みが特徴です。
⚙️ 機能の説明
Codexは厳密な優先順位で指示チェーンを組み立てます。
・グローバル(`~/.codex/`): まず `AGENTS.override.md`、次に `AGENTS.md` を確認
・プロジェクト(Gitルートから現在地まで): 各階層で `AGENTS.override.md` → `AGENTS.md` → カスタムのフォールバック名の順に確認
・マージ: ルート側から順に空行をはさんで連結し、後(=現在地に近い側)のファイルが先のものを上書き
合計サイズが `project_doc_max_bytes`(既定32KiB)に達した時点で追加を停止します。命名は次の通りです。
・`AGENTS.md`: 標準の指示ファイル
・`AGENTS.override.md`: 一時的な上書き用(同じ階層で優先される)
・フォールバック名: `project_doc_fallback_filenames` で `TEAM_GUIDE.md` などを指定可能
🛠️ 実践的な使い方
役割ごとに置き分けると効きます。
・`~/.codex/AGENTS.md`(全体共通): 「JS変更後は必ず `npm test`」「`pnpm` を優先」など個人の普遍的な好み
・リポジトリ直下の `AGENTS.md`: lint基準・ドキュメント方針・レビュー基準などチームの規約
・サブディレクトリの `AGENTS.override.md`(例: `services/payments/`): 親の規約を消さずに、特定領域だけ上書き
設定が反映されているかは `codex --ask-for-approval never "Summarize the current instructions."` で確認できます。
💡 ユースケース
モノレポで、決済サービスだけ別のテストコマンドやレビュー基準を強制したい、といったときに `services/payments/AGENTS.override.md` を置くだけで、その配下に入ったときだけルールが切り替わります。GitHubの `@/codex review` でも、ここに書いた「Review guidelines」が適用されます。
⚠️ 注意点
Codexは実行のたびに指示チェーンを組み直すため、キャッシュのクリアは不要です。内容が古く見えるなら対象ディレクトリで起動し直してください。空ファイルはスキップされ、存在しないフォールバック名は無視されます。`CODEX_HOME` 環境変数は既定のプロファイル位置を上書きします。
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