『カインド・オブ・ブルー』はジャズの歴史の中でも一、二を争う名盤として発売以来絶大な人気を誇っています。その評価と人気の要因の一つには、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンスの3人が揃った唯一のスタジオ・アルバムだということも挙げられると思います。
コルトレーンが参加した“第一期黄金クインテット”にキャノンボール・アダレイ(a-sax)が加わって『マイルストーンズ』を録音した後、ピアノのレッド・ガーランドが脱退してしまいます。そこで白羽の矢が立ったのがビル・エヴァンス。しばらくライブ活動やセッションを行いますが、エヴァンスはいろいろあって抜けてしまいます。その後釜にはウィントン・ケリーが据えられたものの、『カインド・オブ・ブルー』のレコーディングにはエヴァンスが呼び戻されます。マイルスが求めていたモード奏法を実現するのに必要不可欠だったから、と言われています。
このアルバムの後でコルトレーンも袂を分かつ事になり、その後この3人の天才ミュージシャンが揃って演奏する事はありませんでした。3人はそれぞれの音楽を追求していくことで、ジャズの歴史に大きな足跡を残します。彼らが『カインド・オブ・ブルー』で作り上げた音楽は、控えめに見てもその後の彼らの起点となっているのではないでしょうか。
♫So What(『Kind Of Blue』収録)
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マイルス・デイビス100周年#