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freee導入のプロ|税理士 熊木耕平
@freee_pro_tax
2026.09.23 11:30
KSK2で、税務署が「確認しやすくなる」5つのケース (注)「AIに狙われる人」の話ではありません。 いよいよ明日、国税庁は 国税システムの更改を予定しています。 そのシステム、KSK2は、 申告・納税の事績、決算事績、法定調書などの資料情報を、 地域や税目をまたいで一元管理し、 多角的に分析して、税務調査の対象選定を支援する基盤です。 紙で出された申告書等も、 AI-OCRを併用してデータ化されます。 ただし、巷で言われているような 「AIが全員の口座を常時監視する」 「不整合が出たら自動で調査が入る」 という仕組みではありません。 国税庁は、申告書や資料情報を分析した上で、 最終的に職員が調査の要否を判断します。 そして、具体的な選定基準は公表されていません。 その前提で、 申告内容と取引実態について、 説明を求められやすい5つのケースを整理します。 ① 会社とオーナー・親族との取引が多い同族会社 役員貸付金・役員借入金、 親族への給与や外注費、 会社負担の私的支出、 資産の無償・低額利用。 法人と個人・親族の間にある取引を、 契約書、議事録、請求書、給与台帳、 源泉関係書類、支払記録で、 一貫して説明できますか? ② 申告・決算の数字に、大きな変動や説明困難な差異がある会社 売上、原価、外注費、人件費、粗利率、役員勘定。 前年・月次・取引実態と比べて大きく動いた数字を、 契約書、請求書、資金の流れで説明できますか? 法人税と消費税の売上関連数値に差があっても、 それ自体が問題ではありません。 非課税・不課税取引、輸出免税、期首期末の調整、 税込・税抜処理など、差が出た理由を説明できるかが重要です。 ③ 海外取引・海外資産がある個人・法人 1回100万円を超える海外との送受金については、 金融機関から国外送金等調書が税務署へ提出されます。 年末時点で合計5,000万円を超える国外財産を保有する人には、 国外財産調書の提出義務があります。 国税庁は、CRSによる金融口座情報の国際的交換、 国外送金等調書、国外財産調書などを、 他の資料情報と併せて分析・活用しています。 海外取引は問題ではありません。 契約、価格設定、送金目的、源泉税、外国税額控除、資産評価を、 一貫して説明できることが重要です。 ④ 無申告、または副業・ネット取引・暗号資産等の所得を申告していない人 少額だから、 ネット上だけの取引だから、 暗号資産は円にしていないから、 その判断はとても危険です。 法定調書、取引先・プラットフォーム事業者等への照会で得た情報、 取引記録、公開情報などから、 申告の必要性を確認されることがあります。 売上、手数料、必要経費、入出金を記録し、 申告要否を確認することが必要です。 ⑤ 複数の地域・税目にまたがる取引や資産を持つケース 地域や税目をまたいだ情報の一元管理は、 KSK2の役割の一つです。 例えば、法人・所得・源泉・消費・相続・贈与など、 関連する申告や資料情報との関係で、 説明が必要になる場合があります。 最早、一昔前はよく言われていた 地域を分ければ見つからない、 法人と個人を分ければ見えない、 という時代ではありません。 KSK2時代に必要なのは、 AIに見つからない帳簿ではありません。 申告書、帳簿、契約書、請求書、資金の流れを繋げて、 どの数字も自分の言葉で説明できる状態かどうかです。 税務調査で問われるのは、 「AIに狙われたかどうか」ではなく、 その数字が取引実態と証憑で説明できるかどうかです。
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藤原直哉
@naoyafujiwara
2026.07.18 13:02
Claudeがまとめました ゴールドの世界的流通が金融なみにクリーンになる可能性 ## まず前提を疑う——金融は「クリーン」なのか この会話でシンガポールの事例を見たとき、MASの総括はこうでした。**ほとんどの機関は方針と統制を整備していた。違反は方針の欠如ではなく実施の不備から生じた。** 金融は清潔ではありません。金融が持っているのは徳ではなく、**記録性と急所**です。この区別が答えを決めます。 ## 金融を統制可能にした五つの性質 1. **非物質化** — 貨幣は台帳の記入である。記録を作らずに動かすことが原理的にできない 2. **急所の存在** — ドル決済はニューヨークを通る。一国の管轄権が域外に及ぶ 3. **本人性の結合** — 口座は法的人格に紐づく 4. **凍結可能性** — キー操作一つで止まる 5. **遵守が生存条件** — コルレス網から切られた銀行は死ぬ ## 金はこの五つすべてで逆である 1. **溶かせば同一性が消える** — これは政策の失敗ではなく化学です 2. **急所がない** — ドル決済に相当するものが存在しない 3. **持参人証券** — 占有がそのまま権原 4. **物理的な金は凍結できない** 5. **遵守しなくても死なない** — 別の精錬所がある そして最も深い問題はこれです。**金融の清潔さを支える性質(記録に残ること)は、金の保有者が対価を払って避けているまさにその性質である。** 台帳の外にあることが金の商品価値なら、台帳に載せた金はもはや同じ商品ではありません。 ## だから答えは「ならない」——ただし正確には 改善しない、という意味ではありません。**市場が二層に分かれる**という意味です。 **白い層** — LBMA規格、中央銀行準備、ETF、大手ブランド。ここには曲がりなりにも急所があります。グッドデリバリー資格を失えば機関投資家に売れない。10〜20年で金融並みの追跡可能性に近づく余地はあります。 **灰色の層** — 零細採掘、地域交易、制裁回避、紛争金。ここは清潔化しません。むしろ**白い層が厳格化するほど、量がこちらへ押し出される**。 これは既視感のある構図で、金融では**デリスキング**と呼ばれてきました。世界に千数百万人いるとされる零細採掘者が、清潔な鎖の外に置かれる。清潔化の道徳的代価がここにあります。 ## 決定的変数は一つだけ——急所ができるか 候補は二つあります。 **① LBMAグッドデリバリー資格** — 現在唯一の実質的な関門です。ただしLBMAは**業界団体**であり、会員は精錬所そのものです。規制される者が規制者を構成している。2026年1月からの開示義務化は前進ですが、自主規制の強化であって公権力の急所ではありません。 **② 中央銀行の購買基準** — これが最も過小評価されているレバーです。 世界金評議会の2026年調査では、**89%の中央銀行家が世界の金準備の増加を予想し、記録的な45%が自機関の準備増を見込んでいます。** ポーランドは5月までに64トンを積み増し、中国人民銀行は2026年3月まで17か月連続で購入を続けました。 中央銀行はいま金の最大の限界的買い手です。**もし各国中銀が自らの購入に産地要件を課せば、それは金にとって史上初の本物の急所になりえます。** 現在ほとんど使われていないレバーです。 ## しかし逆風のほうが強い **① 価格** — 2026年1月に一時5,500ドル/オンスを超える史上最高値を記録し、第1四半期の平均は4,873ドルという四半期記録でした(6月末には4,000ドルを割る場面もありましたが、歴史的高値圏です)。**価格が上がるほど違法採掘と密輸の誘因が増す。** 取り締まりは常に上げ潮と戦っています。 **② 需要の質が変わった** — 世界金評議会は、**投資需要が加工需要をはるかに上回るようになった**と報告しています。つまり金の限界的な買い手は、装身具の消費者ではなく「体系の外の価値貯蔵手段」を求める人です。**追跡可能性を最も嫌う需要が、最も強い。** **③ 中央銀行のレパトリエーション** — インドやドイツがロンドンから金を本国に戻しています。主権的な物理支配の重視です。これは**唯一存在する急所から遠ざかる動き**です。 **④ 制裁の拡大** — ロシア、ベネズエラ、イラン、スーダン。制裁は金を非公式回路へ押しやります。制裁が増えるほど、追跡不能な金への需要が増える。 **⑤ ステーブルコイン決済** — ガイアナ=ベネズエラのUSDT事例が示す通りです。従来は、金自体が追跡不能でも、**支払う側の金銭は銀行を通りました**。決済がステーブルコインに移れば、最後の取っ手が外れます。 ## 最も警戒すべきは「中途半端な成功」 清潔化が失敗することより危険なのは、**部分的に成功すること**です。 ダイヤモンドのキンバリー・プロセスは、「紛争ダイヤ」を反政府勢力の資金源に限定して定義した結果、政府軍による人権侵害を伴う産出を認証してしまいました。認証が排除の道具ではなく、**洗浄のラベル**になった。 金にも同じ危険があります。「UAEGD認証だから問題ない」「LBMA登録だから安心」という形で、認証が実質的な検証を代替してしまう。この会話で見た通り、ヴァルカンビはLBMA会員でありながら、UAE産金のほぼ全量を持ち込んでいます。 ## 判定 私の見立てを、確度を分けて申し上げます。 ## 最後に一つだけ 金融がいまの水準に達するまでに、1970年の米国銀行秘密法から、1989年のFATF設立、9・11、2010年代のFATCA・CRSまで、およそ半世紀を要しました。 そしてそれが可能だったのは、**ドルという単一の急所があったから**です。 金にはドルがありません。 したがって答えは——**構造的に「ならない」。ただし二層化は進み、上の層はかなり清潔になる。そして下の層は、上の層が清潔になるほど太くなる。** なおこれは私の評価であり、業界側はより楽観的な見通しを述べています。判断材料として、2026年のUAE相互審査の結果と、LBMA開示義務化の初年度データが最初の検証点になるでしょう。
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