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動画生成AIに複数ステップで考える力を持たせる新手法HDR(Hierarchical Denoising for Visual Reasoning)が発表された(https://arxiv[.]org/html/2607.15278v1)。 いまの動画生成AIの多くは拡散モデル(ランダムなノイズを少しずつクリアな映像に近づけていく生成の仕組み)を使っていて、迷路やハノイの塔のような視覚的な推論もできるようになってきた。ただし既存の生成方式には弱点がある。ストリーミング型(過去のフレームだけを見て左から右へ逐次生成する方式、CausVidなど)は速いが、一度生成したフレームを後から直せず序盤の判断ミスを引きずる。双方向型(動画全体を毎ステップまとめてノイズ除去する方式)は前の判断を修正できて賢いが、毎回全フレームを更新するので計算コストが重くストリーミングに向かない。 HDRは動画の潜在表現(モデル内部で圧縮された動画データ)を6段階の木構造の階層に組む。粗いレベルはノイズを多めに残して複数の可能性を保持したまま大枠の計画を立て、細かいレベルに降りるほどノイズを削って具体的な映像へ絞り込む。各階層の中は左から右への逐次生成を保つのでストリーミングの速さはそのまま。SHAP(疎な階層的注意機構、各フレームが近くのフレームと一つ上の階層だけを参照して計算量を抑える仕組み)も導入している。論文では、既存方式が迷路で序盤に間違った分岐を選んで失敗するのに対し、HDRは分岐の判断を保留してから細部を詰めて正解にたどり着く例が紹介されている。 迷路・ハノイの塔・一筆書き・スライドパズル・倉庫番・水注ぎの6タスク、370本の評価動画によるベンチマークでは、ストリーミング型ベースライン(CausalForcing)比で成功率が34.22から60.29へ(76.2%の相対改善)、平均進捗スコアも76.00から89.56へ向上。推論速度は1フレームあたり0.70秒で、双方向型(37.92秒)より54.2倍速いのにストリーミング型ベースライン(0.72秒)とほぼ同速。学習データを2%に絞っても82.9%の成功率を維持できており(双方向型は52.0%まで低下)、データ効率の高さも見どころ。実機ロボットアームの迷路実験でも同じ枠組みが機能したという。
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TL;DR 視覚生成そのものを推論の媒体として扱う「ネイティブ視覚推論」を、大規模データと検証可能な報酬で訓練・評価できるスイートが登場しました。VLM審判の評価は同一動画で最大92.8%もスコアが揺れることが示されています。 タイトル: VBVR-Pro: A Scalable and Verifiable Suite for Native Visual Reasoning URL: ポイント 📊 300タスク・125万訓練インスタンス・約347万画像/130万動画の大規模データセット 🎯 HSV色分割やOCRなど古典的CVで属性抽出する決定論的スコアラー、人間一致度0.60以上でGPT-5.5やGemini-3.1-Proを上回る 🌀 予測ノイズと新規ノイズの係数和を保存するCoefficients-Preserving Sampling(CPS)でRL探索を安定化 🚀 外部ベンチマークV-ReasonBenchで10.21→38.22(+28.01pt)と大幅な転移性能を確認 🔬 反事実診断で入力画像削除時に-90%とスコアが激減、視覚軌跡が言語より推論の本質と判明 ✅ 検証可能な報酬によるRLがVLM報酬RLよりインドメインで+7.9%改善 視覚推論の「言語頼み」を脱却し、視覚そのものを訓練・検証可能にする基盤という点が印象的です。 #視覚推論# #マルチモーダルAI#
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