最近、AIコーディングツールについてSNSで一つの指摘が広がっている。
プロキシ経由で使うと、利用者の地域や接続先を判定し、その情報をシステムプロンプトの中に埋め込んで送っている——隠れた監視ではないか、という内容だ。
技術的な観察として興味深いし、注意を促す価値はある。
ただ、読んでいて少し引っかかったので、立場を整理しておきたい。
これはベンダーを擁護したい話ではなく、単純に証拠基準の話だと思う。
「怪しい」「そう見える」は重要な手がかりになる。
ただ、それを「実際にデータを抜いている」「秘密の通信経路がある」と言い切るには、別の証拠が要る。
少なくとも、外から見える挙動だけでそこまで断定するのは危うい。
状況証拠は、捜査の出発点にはなる。
でも、それだけで判決にはできない。
疑うことと、備えることは別。
疑いと、立証済みの事実も別。
その線を越えると、セキュリティの議論は、検証ではなく疑惑の拡散に変わる。
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