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並行図書 / Parallel Library | Alzhacker
@Alzhacker
学術論文・海外書籍・記事の紹介(with AI)。草の根コミュニティと病いの人を支え、並行社会による生存と再生を目指す。 分野:Iran/War, Health, Neuroscience, C19, Survival, 科学哲学, 抵抗言説 拠点:Site, Note, X, Telegram
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30兆円の投資で延命効果は平均2.4カ月——これが進歩だろうか? 年間約30兆円という莫大な資金が投じられているアメリカのがん医療だが、過去25年で5年生存率の改善はわずか5%にとどまる。新規抗がん剤がもたらす延命期間は平均2.4カ月と報告され、患者は「もう打つ手がない」という 言葉の先に広がる空白に取り残される。 集中治療医ポール・マリクは、この現実に挑んだ。彼が著した『Cancer Care』は、1800本以上の査読論文と1300以上の引用を武器に、がん治療の前提そのものを問い直す。 マリクの主張は明快だ。がんは遺伝子の突然変異ではなく、ミトコンドリアの機能障害に起因する代謝性疾患である。大規模プロジェクト「がんゲノムアトラス」が8460万以上の変異を分析したにもかかわらず、特定のがんに特徴的な変異はほとんど見つからなかった。 さらに、がん細胞の核を正常な細胞質に移植すると腫瘍形成能が失われるという実験事実が、原因が核の遺伝子ではなくミトコンドリア側にあることを裏づけている。DNAの二重らせん構造の発見者ジェームズ・ワトソンでさえ、研究の焦点を遺伝子から細胞内の化学反応へ移す必要性を認めた。 がん細胞はブドウ糖とグルタミンに依存して増殖する。正常細胞が酸素を使って効率的にエネルギーを産生するのに対し、がん細胞は酸素が十分にある環境でも非効率な解糖系に頼り、その穴をグルタミン代謝で埋める。 この「二重依存症」こそが治療の標的であり、糖質制限や断続的断食によって血中のブドウ糖を下げ、正常細胞だけが利用できるケトン体を供給することで、がん細胞を選択的に飢えさせることが可能になる。 実際、ビタミンD、オメガ3、簡単な筋力トレーニングの3つを組み合わせた高齢者対象の臨床試験では、がん発症リスクが61%も低下した。 ここからがマリクの真骨頂である。化学療法や放射線は腫瘍の大部分を縮小させる一方で、治療に抵抗性を持つ「がん幹細胞」をかえって刺激し、炎症のマスタースイッチNF-κBを活性化して再発と転移を促進する。 標準治療は「火に油を注ぐ」側面を持つのだ。だからこそ、安価で毒性の低い既存薬を用いてこの裏面を補完しなければならない。 高血圧薬プロプラノロールはストレス誘発性の転移を抑制し、寄生虫駆除薬メベンダゾールはがん幹細胞の分裂を阻害する。そして、同じく寄生虫駆除薬から転用されたイベルメクチンは、複数の経路を阻害してがん幹細胞を標的にする。これらは「標準治療を捨てる」話ではない。限界を直視し、使える武器をすべて使う話だ。 マリクは「治る」とは約束しない。しかし、「治すためのすべての武器を、あなたはまだ使っていない」と断言する。問われるのは医療の側である。 — オンライン書籍『Cancer Care(Version 2.2)』(『がん治療:がん治療における既存薬の転用と代謝介入』) Paul E. Marik(集中治療医、FLCCCアライアンス共同創設者)
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