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四月の余白# 観てきた。
𠮷田恵輔監督は、また傑作を更新してしまった。いや、この人は本当に「傑作しか作れない男」だ。『ヒメアノ~ル』『空白』『ミッシング』で人間の業を容赦なく暴いてきた視線は、本作でも一切ブレない。描かれるのは非行少年少女ではなく、「人はなぜ壊れ、どうすれば変われるのか」という剥き出しの問いだ。
善悪じゃない。環境という重力の話だ。
だから登場人物の誰かを簡単に裁けない。嫌いになったはずの人間を、気づけば必死に理解しようとしている自分がいる。一ノ瀬ワタルの圧倒的な存在感はもちろん、若手キャストとの火花を散らすようなぶつかり合いも凄まじい。
そしてラスト。感動で終わらせるほど、この映画は甘くない。それでも確かに希望はある。観終わったあと変わっているのは、スクリーンの向こうじゃない。問いを突きつけられた、こちら側だ。