【第16話】
ガラスの胸の中の、消えかけた最後の残り火。
「お前は離れた欠片だ。お前は私だが、小さい」
指が触れた瞬間——金色の光が爆発し、砕けた魂がひとつに結ばれた。
目を覚ますと、深い痛みは消えていた。代わりにあったのは、味わったことのない平和。
そして冷たい朝——鋼に包まれた巨人が檻の前に立った。
胸甲に刻まれた、力強く広がる大木の紋章。十字の面頬。深紅の羽根。
囚人の列が通り過ぎたその時、痩せた少年から純粋な力の波が放たれた。
騎士は微笑んだ。覚醒した力を持つ子供——宝くじの大当たり。
そして少年自身にとっては、絶対的な呪い。
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生きているだけで「商品」に値がつく世界。その力を、あなたは祝福と呪い、どちらと呼びますか?
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