『#
ロングウォーク』鑑賞#
冒頭、主人公のレイと母親との別れの場面ですでに視界が潤んだ 大傑作
『THE LONG WALK』のタイトルが出る瞬間も素晴らしく今年のアバンタイトル賞決定
デスゲームものの祖でありつつ、心理の葛藤がメインで「ただひたすらに歩き続けるだけ」という絵面が続くためなのか→
映画化の機会には恵まれなかった作品だけども、
フランシス・ローレンス監督は外連のあるビジュアルを封印して「参加者の少年たちの心情に寄り添い続ける」逃げの無い正攻法の演出で観客の心を抉る事に終始
歩きながら迫り来る死の恐怖、射殺され顔面に穴が開き血が飛び散り、立ち止まって排泄すら出来ずに糞便をまき散らす描写と、一切目を背けない”心のこもった残酷描写”を貫き通した演出に拍手
原作が書かれたベトナム戦争前後の70年代アメリカ…というお題目すら要らないほど、時代性を慎重に排除していて
デスゲームものの肝「あなただったらどうする?」の問いかけを正面から打ち込んでくる
実際観ていて映画の少年たちと同じ、何ともいえない疲労感と倦怠感が襲ってくるが
作り手はもちろん計算に入れ、参加者が射殺される感覚がマヒしている自分に気づかせ、さらに終盤登場するゲームの勝敗に喝采を浴びせる野次馬と同一視させてくる演出も凶悪
賛否が分かれそうな、虚無感が漂う原作のラストから大胆に変えてみせた映画版のラストも大いに納得(奇しくも同じ日に観た『スーパーガール』の葛藤と被ってる!)
映画の象徴とも言うべき大佐の役にマーク・ハミルを起用したキャスティングも見事に決まった
『バトル・ロワイアル』が紛れもない青春映画であったのと同じように、影響元の本作も青春映画の傑作となったのを喜びたい
ちなみに自分は腸が弱いので、参加したらアイツのように下痢便まみれで無様に死ぬのは確実…😭