【警察官による拳銃使用事案について】
今回の事案で、被疑者が亡くなるという結果になったことは、大変残念でなりません。
私も警視庁時代、刃物を把持した犯人と対峙した経験があります。誰にも負けない体力と術技を身につけていたつもりでも、心臓がバクバクし、一歩間違えれば自分が死ぬかもしれない、もし自分が殺害されれば拳銃を奪われてさらなる被害につながるかもしれない…… あの極限の緊張感は、今でも忘れることができません。
そうした緊迫する現場が存在するなか、市民や警察官の命よりも犯人の命を優先しろと言わんばかりの、一部コメンテーターの発言には違和感を覚えます。
私は警視庁で拳銃指導者を務めていた際、「法令に従い、拳銃を使用すべき状況では躊躇せず、国民の生命を守るために使用するように」と指導してきました。その指導方針は、今も間違っていなかったと考えています。
警察官が拳銃を携行するのは、犯人を撃つことが目的ではありません。国民の生命・身体・財産を守るための手段として、必要な場合には適正に使用し、国民を保護するという重大な責務を負っているからです。
もちろん、拳銃の使用は法令に基づき、必要最小限度の範囲で行われなければなりません。しかし、刃物などの凶器を持った人物と対峙する警察官には、自らの命だけでなく、その場にいる市民の命を守る責任もあります。
現場で命を懸けて職務に当たる警察官の判断とその重い責任について、私たちはもっと理解する必要があるのではないでしょうか。#
はじかのひろき# #
山本こうき#