『La Bola Negra』
圧巻。1930年代に抑圧され葬り去られようとしたクィアの物語が、内戦期に銃殺されたロルカの未完の戯曲を媒介にして、「悲劇は過去のもの」と封じ込める現代の風潮に警鐘を鳴らす。
異なる3つの時代が頻繁に切り替わる構成とドラマティックな作劇は、壮大と大袈裟のボーダー上にあって好みが分かれるところだけど、いくつかの欠点を補って余りある「クィアな視点から歴史を捉え直す」意志の迫力が本作にはあった。未来に残したいものとは何か、という作り手の問いは、35mmフィルムでの撮影にも込められている気がした。
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TIFFJP39#