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@kazpo220280
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すべての石に宿る神 カミーラ・シャムジー/河内恵子 訳 #早川書房# 遺跡と第一次世界大戦やインド独立運動をもとに、植民地としての生き方から自省や自覚と行動が描かれる。魅力的なヴィヴや寡黙なカイユーム、側にいてほしいタシン・ベイやナジーブ。石の時間と人間の時間を対比するようだった。#読了#
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メモリー・ウォール アンソニー・ドーア/岩本正恵 訳 #新潮社# アルマの記憶が切なく、壁が立ちはだかるようでもあり脆く崩れるようでもある。フェコとレヴォが彼女の記憶を共有する時には哀愁が漂いスリル感が絶妙。 "内に向かって…旅をしている"というエスターの脳内には幻惑され圧巻だった。#読了#
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白色光の影を浚う 遠坂八重 #祥伝社# こんな具体的に走馬灯のように昔へと思いを馳せるとは。熱いものが込み上げる。親子、姉妹、友人そして実父母と養父母。愛情は真っ直ぐでも歪んでも無にはならないし、過ちは逃げた分、何倍もの重さと時が追いついてきて償いはいつか始まる。いい小説だった。#読了#
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立ち上がる時 上下 メリッサ・ダ・コスタ/山本知子 訳 #講談社# 情動の揺れの緻密な描写は感情移入を誘う。舞台俳優という自負と誇りが事故に奪われる地獄のような苦しみから"再生"を目指していく姿と、愛する若い妻の支えと葛藤の心が共鳴する。表紙のイラストの窓は内助の功の温もりを添える。#読了#
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あなたは空気のように アーダ・ダダーモ/越前貴美子 訳 #早川書房# 重度障害の娘を残して先立つ母の信念と葛藤に名残惜しさは少しずつ消え娘と夫への愛が誇り高く綴られる。障害において自責の念は妊娠前から赤裸々に語られるが否定とか肯定とかの次元をこえ、一途にダリヤの愛らしさに惹かれた。#読了#
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空、はてしない青 下 メリッサ・ダ・コスタ/山本知子 訳 #講談社# 看取る立場の家族の心情にエミルが作った壁は愛なのか傲慢なのか、とずっと悩みながら読み続けていた。生きてきた時間の限りに、粛々と感謝が込められるにつれて、生きる心が復活する。最後の最後に著者の意図が掴め、安堵した。#読了#
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空、はてしない青 上 メリッサ・ダ・コスタ/山本知子 訳 #講談社# 涙も叫びもどこかに身を潜めるこのコントラストは、穏やかで明るく純朴な若さが包みこんでいる。エミルとジョアンヌの互いを思いやる空間が愛しすぎて、時折、顔を見せる認知症を受け入れきれず、身構える心境で読み耽っていた。#読了#
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母にさよならを言えなくて 多摩 凛 #小学館# 自死遺族に共通する自責の念に駆られる孤独や焦燥感が、我が事のように身につまされるなか、"ジョイナーの対人関係理論の四つの要因"が自死に至る人を理解するのに有効と知った。重なりあう責苦に気づき一つでも取り除けたら命が救われると思いたい。 #読了#
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反世界 ナタン・ドゥヴェール/山﨑美穂 訳 #早川書房# タイトルが哲学的だなぁ、と勝手に怯んでいたのは杞憂だったけど。発想の面白さにのめり込んで、火星の移住計画より現実的?などと不遜にも思い巡らしたりした。予想の期待は終幕に浮遊し、寂しさが再び哲学的な名残を運んでくるのだった。 #読了#
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タイム・シェルター ゲオルギ・ゴスポディノフ/寺島憲治 訳 #早川書房# 時間と記憶。未来でなく過去に信頼を置き認知症の避難所を設けていくが、読み手は筋を追うより掴み所が消え断片の海を漂う感覚に彷徨う。形を変える記憶と未来を失う心。国の社会情勢が及ぼす痕跡に胸が詰まる思いがした。 #読了#
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預言者の歌 ポール・リンチ/栩木伸明 訳 #早川書房# "模擬実験"の小説。政府の姿が反面教師となり鬼気迫る。自由意思や子どもの未来を奪う国には衰退の予測しかなく地獄を見る思いだった。個人の思考は霧に包まれるように麻痺し摩耗する。私達にも無縁ではないから途中で本を閉じられなかった。 #読了#
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プレイグラウンド リチャード・パワーズ 木原善彦 訳 新潮社 過去と未来に喪失をそっと包み込み、存在を与え境界をなくしているのが優しくもあり切なさも込みあげる。これまでの作品を思い出しては懐かしさと嬉しさで胸いっぱいになった。丹精な愛が万物にかけられて情の深さに癒され読み耽る。 #読了#
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死の床に横たわりて   ウィリアム・フォークナー 佐伯彰一 訳 大橋健三郎 解説 筑摩世界文学体系73 "「最初の一語を書きつける前から既に最後の語が何であるかを知っていた」"と。アディの独白で一気に集中するも、最後の一文でわぁと頭を抱えた。人間の凡ゆる本質をプロット無しで描く名作。 #読了#
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死んでいる元カノとの旅 ローリー・ムーア 栩木玲子 訳 新潮社 死体農場が実在することと、エリザベスの結末も事実が交叉しているのは驚きで、ムーアの描きたい気持ちに納得した。フォークナーの『死の床に横たわりて』が本書でも出てきて唸る。「訳者あとがき」に助けられ理解できた気がする。 #読了#
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あなたの見ている世界を、私も見てみたい 自閉スペクトラムな26人の物語 ジョディ・ロジャーズ 木村千里 訳 東洋館出版社 もし私達の割合が少数だったら自分をもっと重んじる豊かな感覚の中でじっくりと創造する社会になるかもしれない。 著者の信念と彼ら彼女らに触れられて多幸感に包まれる。 #読了#
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さあ目をとじて、かわいい子 サリー・ニコルズ 杉本詠美 訳 偕成社 諦めと孤独と恐怖に縛られ生きる子どもの心理として、自ら暴挙を働き嫌われるラインを築いてしまうのが苦しくて、"社会的擁護"の大切さと難しさを思った。大人の覚悟も千差万別で切なく、児童書で読めることが意義深いと思う。 #読了#
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トピーカ・スクール ベン・ラーナー 川野太郎 訳 白岩英樹 解説 明庭社 ディベートに翻弄され挫けそうになったけど、"反復"により複数の視点で心理や精神状態が見えてくると、家族と個人とが世代を生き抜く日々の姿や、弱さを懸命に克服する人間像が浮かびあがる。すべてが緻密で魅力的で凄い。 #読了#
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