これまで「コンテンツ過剰接続」では、乃木坂46、あのちゃん、ミスiD、欅坂46......といった「東京のアイドル」について語ってきました。伏見さんも愛聴するこの「TOKYO BLACK HOLE」が時代の変化とともに歪な形に反転したのが「Yes! 東京」だと思います。そう思うと、まさに「自己肯定」と「ご機嫌」の時代という感じがするでしょう。その裏に隠された微細な感情のゆらめきや黒い衝動は、およそ「みいちゃんと山田さん」とともに、人々から糾弾され、忘れ去られてゆく。ここ東京では、昔からある街並みが次々と更地になり、アイドルグループもまた都市開発のように合併と吸収を繰り返す。駄菓子屋は姿を消し、ガチャガチャショップが作られる。人と弾が集まるところに力が生まれる。それだけのこと。その光景のみを事象として捉えることは簡単ですが、「人が生きてるってほらちゃんと綺麗だったよね」という感情を忘れないために。今でもよく聴く曲です。