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並行図書 / Parallel Library | Alzhacker
@Alzhacker
学術論文・海外書籍・記事の紹介(with AI)。草の根コミュニティと病いの人を支え、並行社会による生存と再生を目指す。 分野:Iran/War, Health, Neuroscience, C19, Survival, 科学哲学, 抵抗言説 拠点:Site, Note, X, Telegram
가입 January 2017
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AIは生産性を高めない──それは消費の新形態だ 生産性が上がれば社会は豊かになる。そんな常識の上に、AIによる未曾有の生産性革命が約束されている。しかし、この「生産性」という指標自体が、巧妙に隠蔽された虚構の上に成り立っているとしたら、話はまったく違ってくる。 経済統計が示す生産性とは、投入した総費用に対する産出の金銭的価値の比率だ。この単純な式が取りこぼしている最大の要素が、企業から一般家庭への無償の仕事の転嫁、すなわち「影の労働」である。私たちは毎日、ガソリンの給油、食料品のセルフレジ、そして用件に合わない3つの選択肢しかないAIチャットボットとの格闘に、膨大な時間を費やしている。これらは本来、商品やサービスの対価として企業側が負担すべき労働だが、今や消費者に押し付けられている。この無償労働を金額換算して生産性統計に組み込めば、生産性は急落するだろう。しかし、それは企業利益やGDPの美しい数字を毀損するため、決して計上されない。 品質の劣化も、生産性という物差しを狂わせる。かつて30年から40年もった白物家電は、今や3年から4年で故障する。自動車の修理費も、部品と工数が同じなのに、1,400ドルだったものが3,400ドルに跳ね上がる。投入コストが変わらなくても産出価格が上がれば、生産性は上昇したと見なされる。品質が崩壊しているのに、統計上は「成長」として祝福される倒錯がここにある。 AIの喧伝は、この倒錯の最新型だ。私がまず指摘したいのは、現在ブームとなっているAIの利用の大半が、生産ではなく、単なる消費の新形態に過ぎないという事実である。大規模言語モデルとのとりとめのない会話、学術的価値のない小論文や画像の自動生成。それらは娯楽であり、実体経済に新たな富をもたらしていない。利用が無料に近いのは、巨額の開発・運用コストが投資マネーや補助金で覆い隠されているからだ。真のコストを利用者が全額負担すれば、こうした消費の多くは直ちに消滅する。 一部の成功例も、普遍性を持たない。「AIが数学の新証明を発見した」という見出しは、例外的な輝きに過ぎない。それを以て社会全体の生産性向上を語るのは、砂上の楼閣である。悪意ある者がAIに致死性のスーパーウイルスを設計させるリスクはほとんど議論されず、生産性への破壊的影響からは目が逸らされている。 さらに重要なのは、AIが自動化すると期待される業務の多くが、そもそも不要な「偽りの仕事」だという点だ。顧客離れを防ぐための過剰な広告配信、複雑化する一方の社内承認フロー。これらは組織の非効率が生んだ無駄であり、真に価値ある財やサービスとは無縁である。 AIはこうした無駄を高速に処理するかもしれないが、それは新たな価値創造ではない。 そして、より深刻な問題が潜む。AIの出力は「ほぼ十分」だが完璧ではない。その不完全さを人間が修正し続ける隠れコストは膨大で、しかも累積する。この「ほぼ十分」な出力が医療、交通、金融といった複雑な社会基盤に深く組み込まれた時、小さなエラーの蓄積がシステム全体を機能不全に陥れる危険がある。短期的な効率化の影で、長期的な生産性はむしろ蝕まれていくのだ。 経済学という営為は、真夜中の焚き火を囲み、死んだ鶏を振り回して雨乞いをするカルトと大同小異である。測定しやすい貨幣額だけを崇め、影の労働、品質、長期的リスクといった真に重要なものを体系的に無視する。そのカルトが今、AIという新たな偶像を掲げているに過ぎない。 指標のマジックが解けた時、目の前に広がるのは、生産性という名の消費と無駄の巨大な構造物でしかない。 — Charles Hugh Smith(経済アナリスト) 記事 『AI and the Delusions of Increasing Productivity』(AIと生産性向上の妄想)
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