【原子力発電で世界をリードする国はどこか。米国は依然として最大の原子力発電国だが、中国の原子炉建設が急増中】
過去から伝えているとおり、原子力がどんどん再評価されてきている。エネルギー安全保障と脱炭素の両方を担うことができるからだ。一方で、原子力発電所は戦争やテロでも標的にされて狙われやすいことから、異なる文脈で安全保障の観点でよくないとの懸念も指摘されているため、防衛や安全対策も重要だ。
アメリカがトランプ大統領で脱炭素投資が停滞している隙に、中国はクリーンテックで覇権を握ろうとしている。再エネの圧倒的な強化に加えて、さらに原子力の新設も圧倒的なスピードで進めようとしている。このペースだと、2030年には中国が原子力でもアメリカを抜く予測だ。アメリカだけでなく、中国の動向もしっかり追っていかないといけない。
・世界的に原子力は再評価されており、エネルギー危機や脱炭素の必要性が背景となり、米欧や日本、台湾で再稼働・拡大の動きが進んでいる。
・発電量ベースでは米国が世界最大で、中国が2位、フランスは3位だが電力構成比では最も原子力依存度が高い。
・中国は現在60基を運転し約30基以上を建設中で、世界の建設中原発の約半数を占めるため、圧倒的な拡大フェーズに入っている。
・中国の原子力発電量は2025年に488TWhへ増加し前年比37TWh増となり、このペースが続けば2030年までに米国を上回る可能性が高い。
・米国も原子力復活を目指し政策支援を強めているが、大規模新設は進んでおらず、今後の成長は中国主導で加速する可能性がある。
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