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池田リリィ茜藍
@ikeda_lily
茜藍(ちぇんらん)。沖縄生まれ台湾育ちの日⇔中ダブルネイティブ。翻訳家三代目。書籍翻訳の他、知事/市長クラスの通訳担当多数。会議通訳、災害通訳、二言語司会。訳業雑感、美術や瑣末事のつぶやき多め。アート北京翻訳、上海PSA通訳、国宝展中訳、坂本龍一さん通訳など。 📨lilylilylily0922@gmail.com
가입 September 2014
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台湾有事雑感 去年、那覇で開催された琉台交流で、地元の高校生が練習でつくった沖縄の文化紹介のパワポをもとに、台湾からの視察団へ通訳したときの話。 台湾側の代表が壇上で、「台湾有事は日本有事。沖縄と台湾は運命共同体。友好関係を築き、ともに戦いましょう」といった趣旨の話をされた。 その瞬間、沖縄側の表情は少しこわばり、正面から応答しなかった。台湾側は、私の通訳がうまく伝わっていないと思ったのか、同じ話をもう一度繰り返してしまう。 「沖縄を戦争の島としてイメージづけたり、固めてはいけない」という意見を見るたびに、あの日、台湾人に向かって苦笑する沖縄の人たちの顔を思い出す。 台湾の人たちが、こうした言葉を悪気なく口にしてしまうほど、沖縄戦の記憶や、沖縄の人々が何を語り継いできたのかが、まだまだ伝わっていないのだと。 とくに沖縄のガマ(自然洞窟、鍾乳洞)の中で台湾の作家に向けて通訳をしたときに強く感じたこと。それは「台湾有事」という安全保障の言葉だけが先行し、互いの戦争の記憶や、歴史的経験があまり理解されていないということ。 沖縄で仕事をするときはとくに、琉台双方の間にある温度差も含めて、相互の複雑な歴史や記憶まで訳さなければ、「本当の意味での対話」にならない。 そんな問題意識を忘れずにやってきたつもりだけれど、その難しさを痛感することばかり。
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