今年はジョン・コルトレーンとマイルス・デイビスが二人とも生誕100周年を迎えました。それに因んで今月はコルトレーンとマイルスが共演したアルバムを続けてご紹介します。今日はコルトレーンが参加した最後のスタジオ・アルバムです。
アルバム紹介:『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』
自らの愛妻をアルバム・ジャケットに登場させたジャズメンには既にサックス奏者のエディ・チャンブリーがいましたが(アルバム『ドゥードリン』、モデルは歌手のダイナ・ワシントン)、本作ほど“迫った”作品は前代未聞でしょう。モデルは元ダンサーのフランシス・テイラー。しかもアルバム・タイトルが『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム』(いつか王子様が)、つまりディズニーのファンタジー映画「白雪姫」の挿入曲をそのまま表題に持ってきたところからも、濃厚な愛情が感じられます。マイルスは妻を白雪姫に、自分を王子様に見立てていたのかもしれません。マイルスはかわいらしいメロディをミュート・トランペットで軽やかに表現し、録音のために呼び戻された元メンバーのジョン・コルトレーンも堂々たるサックス・プレイを繰り広げています。マーカス・ミラーのいとこにあたるウィントン・ケリーが奏でる、歯切れ良いピアノ・タッチにも聴きほれずにはいられません。
♫ Someday My prince Will Come (アルバム『Someday My prince Will Come』収録)
(TEXT:原田和典
@KazzHarada )
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