夏なのでひとつ怖い話を
高校出て最初に就職した会社は本州に研修センターをもってて、自分含め何人かもすぐ行かされた
施設は山の中腹にあって、麓のコンビニが入り口の目印だった
夕方の晩飯後は21時まで自由時間だったので、同期と一緒にコンビニに夜食を買いに行くことになった
時刻はおよそ19時前後、市街地から離れていたのもあってすでに周りは暗く少しばかりの街灯だけが道を照らしていた
コンビニまでは歩いておよそ10分程、すぐに店の光が見えてくるはずだったが、明らかにどんどん周りが暗くなっている
おかしいと思いふと顔を上げて周りを見渡してわかった
二人とも山を登っている
本来敷地を出て右に曲がるのを、何故か二人とも左に曲がり山を登り続けていたのだ
道は既に砂利道になっており幅も2人でギリギリ、明かりは木々の隙間から差し込む月光だけ、振り返っても続くのは暗闇
結論だけ言うとそのまま進む事になった
スマホのライトを頼りに進み響くのは砂利を踏むサンダルの音と葉の擦れるざわめきだけ
かなりの時間が経ったあと国道に出たのは既に20時過ぎだった
結局その後はグルっと山に沿って歩き、コンビニでサッと買い物を済ませクタクタになりながら施設に帰った
あの時何故2人揃って坂道の上を目指し疑問も持たず歩き続けていたのか、今でも少し不思議に思っている
显示更多