森保一監督の采配については、ワールドカップ後もさまざまな議論が続いている。
この議論を「名将か、無能か」という二択で語るべきではない。
森保監督の最大の強みは、試合前の準備だ。
相手を分析し、チームをまとめ、一体感をつくる。
スタッフを含めた環境づくりにも長けており、日本代表はその積み重ねによって、世界の強豪とも戦える組織へと成長した。
これは決して簡単なことではない。
一方で、試合中の修正という点では課題もある。
相手が流れを変えてきたとき、こちらも流れを変えられるか。
交代選手の使い方、立ち位置の修正、ゲームプランの変更。
ブラジル戦や過去のアジアカップでは、この部分が十分に機能しなかったと感じる試合もあった。
ただ、ここで忘れてはいけないのは、修正は監督一人の仕事ではないということだ。
世界のトップチームでは、分析スタッフ、コーチ、そしてピッチ上の選手たちが一体となって試合を修正する。
監督だけが答えを持っているわけではない。
だから私は、森保監督の評価をするなら、「準備力」と「修正力」を分けて考えるべきだと思う。
準備力は、日本代表を世界基準へ近づけた大きな功績だ。
一方で、修正力は、これから日本代表がベスト8、そして優勝を目指す上で、さらに磨いていかなければならない課題でもある。
監督を称賛するか、批判するかではなく、その強みと弱みを正しく理解すること。
それが、日本代表を次のステージへ進める議論につながる。
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