暑いので、バックパッカー怪談「浦島太郎」をつくりました。
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浦島太郎は、会社でイジメられていた窓際族のおじさんの仕事を手伝ってあげました。
おじさんは言いました。
「実は俺、もうすぐ早期退職制度を利用して、退職金をもらってバンコクに行くんだ。
太郎君はいい奴だから、連れて行ってあげるよ」
面白そうなので、太郎も辞めて一緒に行くことにしました。もともと彼は旅系のYoutubeを見ていたのです。
バンコクでは、ゴーゴーバーのお姉さんの歓迎を受けました。おじさんと太郎はカオサンを根城としながら、ナナ・プラザに通い、酒池肉林の日々を送りました。
たまにカンチャナブリに行ったり、アンコールワットにも足を伸ばしました。
そんな日々を3年間過ごした頃、おじさんの退職金は底を尽きました。
ゴーゴーバーのお姉さんは言いました。「この玉手箱をあげるから、日本に帰りなさい。でも、決して箱を開けてはいけません」
3年ぶりに日本に帰った太郎。かつての同僚たちに再会すると、みんな出世したり、結婚して家庭を築いたり、マイホームを買ったりと、成長していました。
それに比べて俺は…太郎には、まるで300年の時が流れたかのようでした。
「そういえば、玉手箱を渡されたな」と彼は思い出し、開けてしまいます。
すると箱から白い煙が出てきて、太郎は一瞬にして白髪のベテラン・ヒッピーのようになってしまいました。
そこで太郎は思いました。
一瞬でも同僚たちを羨んだ自分が恥ずかしい。やっぱりこれが、俺の生きる道。
ロンドンの治験バイトで資金をつくり、ゴアを目指そう!と、中国南方航空のチケットを取るのでした…。
これが怪談かどうかは、あなた次第。
※その頃、おじさんはヤーバー中毒になってチャオプラヤー川に浮かんでいました。
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