# OpenAI Agent SDKの便利で実践的な使い方
🌍 1つのエージェントで全てをこなすのは無理がありますよね?
Handoffsを使えば、専門エージェントへの引き継ぎを自然に実現できます。
📌 タイトル:Handoffs
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🧩 概要
Handoffsは、あるエージェントから別のエージェントへ会話の制御を引き渡す仕組みです。トリアージエージェントがユーザーの意図を判断し、適切な専門エージェントに振り分けるパターンを宣言的に構築できます。`handoff_description`でモデルにヒントを与え、`tool_name_override`でビジネスロジックに合った命名ができます。
🛠 使い方
カスタマーサポートのトリアージ例です。`Agent(name="order-status", instructions="注文状況の問い合わせに回答...")`, `Agent(name="refund", instructions="返金リクエストを処理...")`, `Agent(name="faq", instructions="よくある質問に回答...")` の3つの専門エージェントを定義します。トリアージエージェントは `Agent(name="customer-support", handoffs=[...])` として、`Handoff(agent=order_agent, handoff_description="注文状況や配送に関する問い合わせ", tool_name_override="transfer_to_order_team", tool_description_override="...")` のように詳細設定付きのhandoff、`Handoff(agent=refund_agent, handoff_description="返金・返品に関するリクエスト", tool_name_override="transfer_to_refund_team")` のようなシンプルなhandoff、`Handoff(agent=faq_agent)` のような最小構成のhandoffを組み合わせて定義します。`await input="先週注文した商品がまだ届きません")` で実行すると、モデルが適切な専門エージェントに振り分けます。
🏗 実践的な使い方
**カスタマーサポートのトリアージ**
フロントのトリアージエージェントが顧客の意図を判定し、注文確認・返金処理・FAQ回答など専門エージェントに振り分けます。各専門エージェントは自分のドメインに集中した指示を持つため、回答品質が向上します。
**handoff_descriptionによるモデルへのヒント**
`handoff_description`はモデルがhandoff先を選択する際の判断材料になります。「注文状況や配送に関する問い合わせ」のように具体的に記述することで、誤った振り分けを防げます。曖昧な記述だとモデルが判断に迷い、不適切なhandoffが発生します。
**ビジネスに合った命名(tool_name_override)**
デフォルトでは`transfer_to_{agent_name}`というツール名になりますが、`tool_name_override`でビジネスの用語に合わせた名前に変更できます。ログやトレースを確認する際に、技術用語ではなくビジネス用語で表示されるため可読性が向上します。
**段階的な専門化**
トリアージ→専門エージェント→さらに細分化した専門エージェントという多段handoffも可能です。返金エージェントから「クレジットカード返金」と「ポイント返還」に分岐させるなど、組織構造をそのままエージェント構造にマッピングできます。
💡 ユースケース
🏢 カスタマーサポート(トリアージ→注文確認/返金/FAQ)
🏥 医療相談(受付→内科/外科/予約管理)
📚 教育プラットフォーム(質問分類→数学/英語/プログラミング担当)
🔧 IT ヘルプデスク(初期対応→ネットワーク/アカウント/ソフトウェア)
⚠️ 注意点
- handoff先のエージェントが多すぎるとモデルの選択精度が低下します。1つのエージェントに5個以上のhandoff先がある場合は、中間のトリアージ層を設けることを検討してください。
- `handoff_description`が曖昧だと誤振り分けが増えます。「何でも対応」のような記述は避け、明確な判断基準を記述してください。
- handoffは一方向です。引き継ぎ先から元のエージェントに戻るには、引き継ぎ先にも元のエージェントへのhandoffを定義する必要があります。
- handoffされると`run_config`のモデル設定は引き継がれません。各エージェントに個別に設定してください。
✨ Handoffsで専門エージェントのチームを構築し、それぞれが得意分野に集中できる設計にしましょう!
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