最近、TLに「ショートスリーパーの堀大輔さん」の話題がよく流れてくるので、ちょっと考えてみました。
最初に僕のスタンスを明確にしておくと、僕は堀大輔さんに対して、特にプラスの感情もマイナスの感情も持っていません。
あるとすれば、「少し心配だな」という気持ちぐらい。
今、SNSで堀さんネタが盛り上がっている理由は、勿論、堀さんの主張に対する「是非」がほとんどだとは思います。が、それとは別に「イジりやすさ」がある思います。
「寝てくださいよ」
「寝ないからそんなことになるんですよ」
「それ、寝不足だからじゃないですか?」
「睡眠」という誰もが知っているテーマに結びつけることで、いくらでも言葉を作れてしまい、ミーム化しやすい。
たとえば、佐村河内(サムラゴーチ)さんや小保方(オボカタ)さんも、もちろん本質的にはまったく別の問題ですが、「一度聞いたら忘れにくい名前」「思わず口にしたくなる名前」が、騒動をさらに拡大させた側面はあったと思います。
「闇営業」もそうですし、
「えんとつ町のプペル」も、
「トイレの神様」もそう。
中身とは別に、「言葉としてイジリやすい」という性質があります。
堀さんの場合、それが「名前」ではなく、「寝不足」なのだと思います。
ただ、ここで一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、ネットの暴力の正体は「パンチ力」ではなく「パンチ量」だということです。
言う側は「軽いパンチ」のつもりでも、それが毎日、何百、何千と浴びれば確実に蓄積していきます。
一回の「○ね」よりも、千回の「寝てくださいw」の方が痛い…という話です。
堀さんに対して、
「なんでそんなことでキレるの?」
「煽り耐性が弱くない?」
「寝不足だからじゃない?」
と言っている人を見かけますが、そこに「パンチ量」の想像が働いていない。
先日、あるYouTube番組で、堀さんに対して、
「目の下にクマがありますが、それでも大丈夫なんですか?」
という趣旨の質問がされていました。
それに対して堀さんは、
「外見を揶揄するのがアリならば……」
という形で、質問者の体型について言及されました。
堀さんとしては、「目には目を、歯には歯を!」という感覚だったのかもしれません。
ただ、あの質問は明らかに「揶揄」や「容姿イジリ」ではなく、「質問」の範疇でした。
だからこそ、心配になりました。
日々、ネットから大量のパンチを受け続けていると、普通の質問まで「攻撃」に見えてしまうことがある。
もちろん、これは僕の推測に過ぎませんが、ただ、もしそういう状態になっているのだとしたら、今、とても危険な状況だと思います。
僕は高須幹弥先生が好きで、先日おこなわれた高須先生と堀さんの対談も楽しく拝見しました。
だからこそ、一点だけ明確に反対しておきたいことがあります。
高須先生は、目の下にクマを描き、目を見開いて、堀さんのモノマネをしながら、堀さんをイジるするような動画を投稿されていました。
高須先生には高須先生のお考えがあると思いますが、ただ、医師という立場であれば、堀さんが精神的にかなり追い込まれている可能性や、何らかの医学的な問題を抱えている可能性も、少なくとも想像できる立場だと思います。
あれは医師が発信するべき内容ではなかったし、僕個人的にも高須先生にはそんなことはしてほしくなかったです。
ちなみに高須先生のことは変わらず好きです。
医学的に見て危険な可能性があることについては、どんどん議論すべきだと思います。
「その生活習慣には健康上のリスクがある」
「その方法には再現性がない」
「医学的な根拠が乏しい」
こういった話は、もっと議論されるべきだと思います。
ただ、受け入れるのは「医学的な議論」までで、「一人の人間の人生をネットミームとして消費すること」を大人が受け入れてはいけない。
人間を「コンテンツ」として見ることに慣れすぎると、目の前にいる一人の人間の痛みが見えなくなってしまいます。
もちろん、本人の主張を批判してはいけないという話ではありません。
批判はしていいと思います。
議論もしていいと思います。
間違っていると思えば、間違っていると言えばいい。
でも、その人の健康や人格まで娯楽として消費する必要はない。
皆で石を投げる必要はない。
この国では、「バカにしてもいい人間はTKO木下だけ」と法律で定められています。
日頃たまっていることがあるならば、法律の範囲内でTKO木下にペットボトルを投げるといいと思います。
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