クラスに風呂キャン2週間の女の子がいた。
匂いで、みんな気づいていた。
誰も近づかなかった。
私の隣の席だった。
「臭い」と言われているのを、本人も知っていた。
でも何も言わなかった。
ある日、勇気を出して聞いた。
「お風呂、入ってないの。」
その子が下を向いた。
「入れないの。」
「なんで。」
「お風呂が壊れてて。」
「直さないの。」
「お金がないから。」
黙った。
「銭湯は。」
「毎日は行けない。」
「お母さんは。」
「働いてて、いない。」
「お父さんは。」
その子が少し間を置いた。
「いない。」
それ以上聞かなかった。
家に帰って、母に話した。
母が少し考えた。
「明日、その子をうちに連れておいで。」
「なんで。」
「お風呂に入れてあげなさい。」
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