敬愛する先輩であり、父と盟友でもあった、岸恵子さんの訃報。
心から残念でなりません。
今から10年ほど前だったでしょうか、ドラマの撮影でご一緒したのが最後となりました。
アメリカでのロケだったのですが、スタッフ、キャストが合宿のように、アメリカのモーテルに宿泊しての撮影。
ある日、夕食が終わり部屋に戻ってくる途中、岸さんが、部屋着で廊下をウロウロと。
お声がけは失礼かと思ったのですが、ちょっと困っていらっしゃる様子でしたので「岸さん、どうかなさったのですか?」とお聞きした所、明朝早いので、目覚ましを掛けようとしたが、上手く操作ができず、マネージャーさんの部屋をノックしてもお返事がなく困っているとの事。
「僕で良かったら、お手伝いしますが‥お部屋に入ることになりますが、宜しいですか?」と伺った。
「勿論よ、貴一君なら大丈夫。セットしてくれる?」
とのお答え。
そして、部屋にお邪魔して、目覚ましをセット。
帰り際に、岸さんが大声で笑いながら、「嫌だーっ、思い出した。「君の名は」のロケだったか忘れちゃったけど、昔、ロケ先で佐田さん(父)にも、目覚ましセットしてもらったことがあったのよーっ。これで安心して眠れる。ありがとうねー」と、送り出して下さった。
その時思いました。肌感も何も覚えていない父ですが、親子で、岸さんの目覚ましをセットするという、時空を超えたお手伝いができましたこと、心から幸せだなーと。
やはり、父のDNAが、私の中にはあるのだなーなどと、ちょっと大袈裟に嬉しくなったものです。
これで又、「貴一君」と呼んでくださる先輩が逝ってしまわれました。
心から、ご冥福をお祈りいたします。合掌
显示更多