生態系とドラゴンのこぼれ話。
メオトデには魔法は存在しません。なので獣たちも独自の進化を遂げただけの普通の生物です。
そして6本足です。(これ、セリフ等で説明したことがたぶん一度もないので、お気づきでない方も多いかも?)
世界観の核心の部分は賀東さんがあとがきで書いていたので、触れないでおくとして、メタ的なところでは、この6本足設定は「四つ足のドラゴンを出すため」のものでした。
鳥のように前肢が変形したものが翼であると考えれば、四つ足に翼をもつドラゴンは、四肢動物の仲間ではないことになります。進化の系統樹どうなってんの?という疑問が生じるわけですが、これを作中でどう処理するかは、いくつかのパターンがあって、書き手の好みで分かれてきます。
メオトデの場合は、「土着の生物は全部6本足」ということに最初から決めてしまいました。気持ち良く「四つ足+翼」のドラゴンを描くための準備を最初からしてあったたわけです。
登場したドラゴンは2体。
一体は、最終回にも登場したフェルスパー。「ワルモノかと思っていたらイイモノだった」という展開を想定していたため、捉えどころのない神秘的な雰囲気にしたくて、すこし捻って、猛禽の要素を取り入れたふさふさちゃんにデザインしました。
もう一体は3巻の強敵。引用の画像のコイツ↓、正真正銘のワルモノです。そのため、こちらは超王道デザインにする予定でした。すなわち、大きな翼と長いしっぽ、無数の鱗をもち、大きな口で炎を吐く、THEドラゴン! そういうのが縦坑の奈落からバサリバサリと、舞い上がって現れるはずでした。
しかし、この奈落の縦坑と、その奥の洞窟の迷宮について考えているうちに、我々は思いついてしまったのです。
「絶壁に張り付いて、巨体で跳躍してくるドラゴンって、おもしろくない?」
……はい。飛ばないことになりました。
ドラゴンを出すために6本足設定にしたというのに、王道ドラゴンが登場しなかった。そんな漫画メオトデサファリ。(後悔はまったくしていない)
でもコイツ↓も6本足なので、ちゃんと背中に翼は生えてます。退化したちっさい突起が。
前肢の横に広がっている大きな翼膜は、指の骨の一本が張り出してその間の皮膚が発達したものです。ちょっとだけ滑空してバランスを取るのに使います。
背中の翼は飛ぶことにはまったく役立ちませんが、かわりに獲物を威嚇するときに使います。激怒モードになると、大きく広がって、血行が丸見えになることで縞模様が浮き上がるという設定です。
バトル中、ジオのHEAC弾に横っ面をはたかれてルカを取り逃したドラゴンが、怒りで咆哮する場面では、実際にこの背中の翼を開いています。
3巻が発売になりましたら、ぜひお確かめください!(8/7発売!)
显示更多