「自律神経を整えれば、男女の不調の8割が解決する」
魅力的な言葉ですが、“8割”という医学的根拠はありません。
ただし、原因不明に見える疲労、眠れない、イライラ、動悸、胃腸の不調、集中力低下、性欲低下などに、ストレス・睡眠・自律神経・ホルモンが複雑に関係しているのは事実です。
【不調が連鎖する仕組み】
仕事・人間関係・睡眠不足
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脳が「危険が続いている」と判断
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交感神経が優位になり、コルチゾールなどのストレス反応が続く
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睡眠、食欲、消化、血圧、気分、月経、性機能などに影響
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眠れない・疲れる・さらに不安になる
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再びストレス反応が強まる
つまり、自律神経とホルモンは別々に働くのではなく、脳を中心とした一つのネットワークとして影響し合っています。
女性では、月経前、妊娠・産後、更年期などのホルモン変化によって、眠気、不眠、頭痛、ほてり、気分の落ち込みなどが現れることがあります。
男性でも、疲労、意欲低下、性欲低下、勃起の問題を、すべて「男性ホルモン不足」と決めつけるのは危険です。睡眠不足、慢性ストレス、肥満、飲酒、うつ状態、薬の影響などでも似た症状は起こります。
まず試したいのは、特別なサプリではなく生活の土台です。
①休日も起床時刻を大きくずらさない
体内時計は「寝る時刻」より、朝起きる時刻で整えやすくなります。
②朝に光を浴び、日中に体を動かす
朝の光は体内時計を調整し、適度な運動は睡眠と気分の改善に役立ちます。
③1日数回、ゆっくり長く息を吐く
吸うことより吐く時間を長めにすると、緊張状態から切り替えるきっかけになります。
④夕方以降のカフェイン、深酒、寝る直前のスマホを減らす
お酒は寝つきを良くしても、夜中の覚醒を増やすことがあります。
⑤症状を記録する
睡眠時間、月経周期、気分、飲酒、仕事量を2~4週間記録すると、医療機関でも原因を検討しやすくなります。
重要なのは、「ホルモンバランスの乱れ」という曖昧な言葉だけで片づけないことです。
月経が3カ月以上ない、不正出血が続く、急激な体重変化、強い動悸、生活に支障を来す不眠や落ち込み、性機能の変化が続く場合は、婦人科、泌尿器科、内科、心療内科などへ相談してください。
自律神経ハックは万能治療ではありません。
しかし、睡眠・光・運動・呼吸・記録を整えることは、男女を問わず「悪循環を切るための第一歩」になります。
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