「身体は、先に限界を知っているときがある」
子どもの頃から、
努力すれば結果が出ると教わった。
頑張ればできる。
頑張れば認められる。
頑張れば道は開ける。
困った時も。
苦しい時も。
まず努力した。
努力は裏切らなかったから。
気づけば、
頑張ることが生き方になっていた。
帰ったら、
泥のように寝るしかない。
本を読もうとしても、
目がかすんで入ってこない。
それでも、
まだ足りない気がする。
ここまではやらないと。
これくらいで休んではだめだ。
どこかで、
見えない誰かの評価が入る。
受け入れてもらうには、
結果を出さなければならない気がする。
だから、
疲れているかどうかより、
まだできるかどうかで自分を判断する。
努力が悪いわけじゃない。
その力に助けられてきた人も多いと思う。
ただ、
頑張ることが生き方になると、
疲れに気づくより先に、
限界が来ることがある。
だから時々、
意識して休んでみる。
休み方を知らないことがあるから。
身体が教えてくれるかもしれない。
いつもより早く仕事から帰ったら、
駅の階段を登る足が軽かった。
「今日はここまで」
と声に出してみたら、
肩の力がすっと抜けた。
そんな小さなことから、
初めて気づくこともある。
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