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Watasino | 音楽家
@watasino_beats
音楽家 音と音、人と人をつなぐ Ambient+Beat=Ambeat Experimental SP404 player. Photographer: @iso1638400
加入 August 2019
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三宅香帆『「夫婦」不在社会』、夢中になって読んだ。 村上春樹をベースに、物語から日本社会における夫婦の問題を炙り出す内容。 家父長制における「公」と「私」の関係、つまり労働と家庭の対立。 それぞれへのコミットメントがディスコミュニケーションの原因であると。 これは立ち位置の問題(誰が稼ぐか/家と子を守るか)であって、単純な男女論ではない。 これの副読本は三宅のベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』になる。 2つの本に共通する観点は、全身全霊の労働が労働以外への関心と体力を奪ってしまうということ。 「公」に閉じず「私」へ立ち返る時間が必要であるということ。 逆もまた然り、「私」へ閉じれば「公」は失われ、共依存という堕落が待ち構えている。 言うなれば、これはバランスの問題だ。 『なぜ働』の言葉を用いると、「半身」で各々の仕事へ取り組むことが、男女を父母から夫婦へと戻すきっかけになる。 それぞれの役割へ夢中になるほど、相手が見えなくなり、使う言葉も変わってくる。 夫婦の傷つけあいは避けて通れないところがある。そのためにも修復の時間と第三者の視点が必要という意見は、あまりに素朴で、だからこそ響く。 三宅の論をそのまま借りれば、「夫婦というヨコ方向の関係」をつなぐ手立てと、「働きながら本を読める社会」とは地続きだ。 どうやってバランスを保つか。我々が当たり前と感じている取り組みは、本当に均衡がとれたものなのか。 そんなことを考えるきっかけになる1冊。
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