デザインの民主化は、大歓迎です。それを前提に、ひとつだけ。
うかつに作ったデザインは、だいたい「チープ」か「嘘くさい」に着地します。作った本人は気づかない。それなりに形になったという満足があるから。でも見る側は一瞬で感じ取れる。「なんか安っぽい」と。そしてその安っぽさは、その資料やバナーではなく、会社の印象に付くことになる。安っぽく見える会社は、逆ブランディング。信じてもらうのに時間がかかる。
プロのデザイナーが現場でやっているのは、派手な技はかなり少なくて。文字と文字の間隔。余白の量。使う色の数。見えないくらい細かい配慮を何十個も積んで、「安っぽさ」を消している。デザインのクオリティは、才能ではなく配慮の総量で決まる。
経営者がそこまで見る必要はありません。細部を見る目がない人にも、「なんか嘘くさい」は伝わってしまうので。
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