言葉は、用意した分だけ届くわけじゃない。8人の審査員のひとりとして関わった大会で、休憩中の控え室で「最後のスピーチはまきさんにお願いしたい」と告げられた。内容は白紙のまま。決めていたのは、大会のゴールに入ることだけ。終わった瞬間、会場がひとつになる感覚があった。
「Beauty Japan Tokyo 2026」。外側だけの美しさではなく、内側からにじみ出る美しさをスピーチとプレゼンで発表する大会。見た目と伝えているメッセージにズレがないか。言葉に熱量が乗っているか。そこを見る大会。
実はこの大会、2023年に自分自身も出場して、総合グランプリを含む4つの賞をいただいた場所でもある。
他の7人の審査員から出た言葉。5時間かけて積み重なった会場の空気。そのすべてを受け取ったうえで、その場で言葉を組み立てた。
ファイナリストだけではなく観客も、審査員も、運営も。「痺れた」「最高だった」「一番心に残った」「場が一気に締まった」「思わず泣いた」と、次々に声をかけてくれた。
言葉ひとつ、伝え方ひとつで、人は動く。空気も変わる。それは大会のスピーチに限った話じゃない。
準備した言葉より、その場で受け取ったものから生まれた言葉のほうが、時に人の心に届く。
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