ピエール中野、本名は中野正敏。
「正」という字が入っているからなのか、自分でも驚くくらい「正しさ」には敏感だ。SNSが当たり前になってからは、そのことを考える機会がさらに増えた。
正しいことは大切。でも、その正しさを盾にして誰かを攻撃したり、集団で追い詰めたりする場面を何度も見てきた。
自分自身が、その対象になったこともある。
そんな時に感じたのは、正しさは一つではないということ。人それぞれに見えている景色や立場、理屈や事情があって、人間関係や社会の問題は白黒がはっきりつくものばかりではない。一つの答えに収まらないことの方が多い。
だから最近は、「何が正しいか」よりも、「その正しさをどう使うか」の方が大事なんじゃないかと思うようになった。
正しさは、人を守ることもできるし、人を傷つけることもできる。
そう考えていたら、ふと思った。
親はどんな思いで「正敏」と名付けてくれたんだろう。
そういえば、一度も聞いたことがなかった。
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