GISHIKI TOURに寄せて。
儀式とは、なにかを信じたくて、人が集まる行為なのだと思う。歌い、踊り、火を囲み、祈りながら、人はずっと、自分より大きな何かとつながろうとしてきた。
ライブハウスに響く音もまた、今の時代に残された、小さな儀式なのかもしれない。
ロットのライブにいるあいだ、あなたは、いやきっと僕ら自身も、この世のことを少し忘れられる。
違う世界とつながって、ゆるんで、解き放たれて、そのままの自分でいい、と思えるような時間。
僕たちは、この世とあの世のあいだにある境界を、そっと溶かすように音を鳴らしたい。
だから会場も、ライブハウスという形からはみ出していく。その場所自体に力がある空間、土地の記憶や空気をまとった会場を選んでいる。ロットの音と、静かに響きあう場所を。
会場に足を踏み入れたその瞬間から、もう儀式ははじまっている。
静けさと爆発。からだと心。祝祭と祈り。
そのあいだをゆっくり行き来しながら、今年もまたみんなで、あの夜を作れたらと思う。
三船雅也
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