Forbes JAPANの藤吉雅春編集長から『フォーブス ジャパンが選ぶ 未来をひらく言葉』(大和書房)をご恵贈いただきました。創刊号から数えて140冊の中から「未来につながる名言」を選び抜いた一冊で、僭越ながら2021年のインタビュー取材で語った私の言葉も、第7章「未完成の旅へ-時間を超越して生きる」の章で、藤吉さんの解説コラムとともに収録されています。
「まず一人の時間をつくること。先読みは空想から生まれ、熟成させ解像度を高めて現実に落とし込むんです。私はあえて10王年先を考えています。地球に何もない無機質な星。それも現実の一つとして考えられるように。」元榮太一郎
先読みのために、私は必ずひとりの時間をつくります。創業期から上場までの期間はオフィスが狭いこともあって、会社に行かず、六本木ミッドタウンにある最寄りのカフェ「DEAN&DELUCA」でひとり空想します。孫正義さんは「300年先を読め」と言いましたが、私もあえて10億年先、太陽の巨大化により強まる太陽風で地球を守る大気が吹き飛ばされ、地球に何もない無機質な星の姿まで考えます。
そこまで振り切って考えるようになった原点は、14歳の多感な時期を過ごしたドイツで目撃した1989年ベルリンの壁の崩壊です。絶対に変わらないと思っていた分厚い壁という常識が、目の前で崩れていく。あの日から、新しい価値はいつも常識の向こうにあると信じて、あらゆる可能性を想像してきました。
この本を読み返しながら、その原点に立ち返る時間をいただきました。藤吉さん、素敵な一冊をありがとうございました。
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