『VIVANT』のこの絵が炎上してるらしい。
わしはテレビをほとんど見ないので事情がよく分からず、どう見ても悪もんの巣窟での会議としか見えん絵に、日の丸と菊紋があってけしからんと騒いでるんかと思うたら、これがええもんの秘密組織の会議シーンとして描かれているらしい(笑)。
政府も公認はしていない。
法の外側で動く。
違法拘束、拷問、殺人までやる。
しかも背後には日の丸と菊紋。
昔なら、こういう設定の連中が出てきたら、特高、憲兵、キャノン機関、731部隊など、日本国家の暗部にまつわる記憶がまず立ち上がったはずである。
性格も時代もそれぞれ違うが、「国家のために表から見えないところで何かをやる組織」は、少なくとも戦後長いこと、かっこいいものではなく、まず疑ってかかる対象だった。
だからこの絵も、昔の感覚なら
「うわ、やべえ奴らが出てきた」
となるところだろう。
ところが今は、
「めちゃくちゃシビれた」
「日本国民だから涙が出る」
みたいな反応が普通に出てくるという。
これ、いわゆるネトウヨが増えた、というだけの話ではないようだ。
秘密特殊部隊
↓
有能
↓
日本を守る
↓
ええもん
↓
かっこええ
で、そのまま成立する。
つまり、昔なら「特高や憲兵みたいでやべえ」と感じた記号が、いまは「日本を守る秘密組織、かっこいい」に反転している。
「やべえ」が「かっこいい」になった。
右傾化というより、この感覚の変化の方が問われるべきちゃうんか。
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