東野圭吾さんは考えて考えて、考え抜いた 大沢在昌さんが悼む寄稿
その日本推理作家協会で「ミステリーの書き方」という本をだしたとき、アイデアを生みだすコツはと訊(き)かれ、
――考えて考えて、考え抜くことです。
と答えたのも、彼らしかった。よい書き手であることに骨身を惜しまず、またミステリ界の発展に大きく寄与した。
かつて長者番付が発表されていた頃、あえて経費を申告せず、多額の税金を納めることで「売れている作家」だと世間に知らしめ、さらに読者を増やそうというアイデアをたてたことがあったが、実際にそうしたかどうかはわからない。
何度も直木賞候補になり落ちつづけたが、
「選考委員の人たちが東野圭吾という名を見たくないというまで、候補にしてくれていい」
と、日本文学振興会の人間にいっていた。
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