【コラム公開】研究から読み解く組織変革:新刊出版記念コラム
この度、『世界の研究者はマネジメントをどう分析しているのか』(労務行政)という書籍を出版しました。本書の出版を記念して、組織運営の現場で発生する事象について、学術研究の知見を交えながら考察するコラムをお届けします。現代の企業経営において、新しい価値を創出する取り組みや、これまでの事業構造を見直す変革は、企業が持続的に成長し続けるための要件として認識されています。多くの企業が多様な人材を採用し、新しい意見を積極的に取り入れようと試みています。
しかし、実際の職場の状況を観察すると、これまでにない新しい取り組みや独自の考え方が提案された際、既存の規則や人数の多い側の意見によって却下されてしまう事例が発生しています。多様な意見が重要であると認識されているにもかかわらず、実際には組織の秩序を乱す存在として扱われ、新しい取り組みの初期段階で進行が停止してしまうのはなぜなのでしょうか。
本コラムでは、組織を変化させようと試みる人数の少ない側の存在や、定められた業務手順を越えて行動しようとする存在に焦点を当てます。人間の心理や組織内部の力学という観点から、彼ら彼女らが組織全体に影響を与えていく過程を検討します。そして、書籍の中では十分に言及できなかった、これら独自の考え方をいかに組織全体の推進力へと転換し、実際の業務過程に定着させていくかという管理手法について考察していきます。
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