結局のところ、誰にも理解されなくてもいいから深く安らげる好きなものやことがあるというのは、世界と自分に対する基本的な安全感や信頼感を形成することに直結する。
趣味があるという話ではなく「ここに戻れば自分は大丈夫だ」と思える場所を自分の内側に持っているということだから、どんな出来事が起きようと自分の存在そのものまで揺らぐことはないし、誰かに評価されることでも、誰かに必要とされることでもなく、自分と世界が静かにつながる回路を持っている人は、それだけで孤独をすべて敵として感じなくなる。
どこかでこの土台を築くタイミングを逃してしまうと、いくら友人や家族に囲まれていても、根本的な孤独感は埋まりにくい。人との繋がりそのものが、自分を支える土台ではなく、土台の代用品になってしまうから、誰かが離れるたびに世界そのものが崩れるような感覚になる。本来、人との繋がりは人生を豊かにするものではあっても、自分の存在を丸ごと支える唯一の柱ではない。
誰にも理解されなくても深く安らげる何かを持つことは、孤独をなくすためではなく、孤独があっても自分を見失わないための、一番深い意味での安全基地になる。孤独耐性とは、孤独を我慢できることではなく、孤独の中でも世界とのつながりを感じられること。
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