きょうだいで親の評価が割れる家庭は、だいたい「同じ親に育てられた」だけで、同じ扱いを受けたわけじゃないんだよな。
姉には厳しい。弟には甘い。長女には家事や感情処理をさせる。末っ子には何も背負わせない。片方は愚痴の聞き役、片方は可愛がられる側。片方は失敗すると人格否定、片方は笑って済まされる。こういう差があると、同じ家にいても見えていた親はまったく別物になる。
だから「自分にとっては普通の親でした」は、相手の被害を否定する根拠にならない。むしろ、その家に役割の偏りがあった可能性を示している。親の優しさを受け取った側ほど、親の加害を見なくて済む。きょうだい間で話が通じないのは、記憶力の問題じゃない。家の中で割り振られた立場が違っただけだよな。
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