相続放棄のご依頼を長期間放置されたお客様から、「Xでは偉そうにうんちくを語っている司法書士法人なのに、肝心の依頼案件をいつまで経っても処理してくれない。許せない」とのご相談がありました。
当事務所へ改めてご依頼いただいたところ、相続放棄の手続はスムーズに完了しました。
そこでお客様は、長期間放置した司法書士法人へ、支払った費用を返してほしいと電話をかけました。
すると、最初の担当者は、
「お客様から必要書類が届かなかった」
「お客様から連絡がなかった」
「そのため業務に着手できなかった」
と言い訳したそうです。
しかし、お客様によれば、そもそもその書類を送るよう指示されたことすらなく、こちらから再三連絡しても放置されていたとのことです。
それで「お客様から書類が来なかったから着手できなかった」とは、あまりにもひどい責任転嫁です。
ところが、さらに驚くことがありました。
電話を別部署に回されたところ、今度は別の担当者から、
「もうすでに業務には着手しています。これは着手金なので返金できません」
と言われたそうです。
ちょっと待ってください。
先ほどは、
「お客様から書類が来なかったから業務に着手できなかった」
と言っていたはずです。
それが、返金の話になった途端、
「すでに業務に着手しているから返金できない」
に変わるのですか。
着手していないから依頼者が悪い。
しかし、返金を求められると、今度は着手済みだから返さない。
これでは、どう転んでも返金しないための「返金拒否マニュアル」でもあるのかと疑いたくなります。
急成長や事業拡大をアピールする前に、まず受任した案件をきちんと処理し、依頼者からの連絡に対応し、説明責任を果たすことが先ではないでしょうか。
依頼を放置し、その責任を依頼者へ転嫁し、返金を求められれば、今度は正反対の説明をして返さない。
そんな対応を聞けば、裁判所だけではなく、日本中の司法書士が、
「あなたは本当に司法書士なのですか」
と言いたくなるのではないでしょうか。
私も、そう言いたくなります。
司法書士は、Xでうんちくを語るための資格ではありません。
依頼者から仕事を受けた以上、まず目の前の依頼者に対して誠実に仕事をする。
それが最低限ではないでしょうか。
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