石田さんの『チャーハンという迷宮』、楽しく読了しました!途中、「油」がメインテーマとなり、「栄養をとるためには油をじゃんじゃん!」とか「卵を入れると、油がばっちしまとわりつく」みたいなノリに、 昭和胃弱派の私としてはややたじろぎましたが、著者があまりに楽しそうで熱気にあふれ、アヴァンギャルド「コーヒー風味チャーハン」が出て来たり、そして何より、材料と火加減の織りなす具体的で実践的なキッチンドラマのおかげで、すっかり食欲が増しました。久しぶりにチャーハン作るかもしれません。
けっこうおもしろかったのは、かつて日本に多く留学した中国人留学生の食事をめぐる苦労で、「ご飯が冷たい!」「肉がない!」とかいうのは、なるほどねえ、と思いました。日本人の食生活と食イデオロギーの変化をフォローしながら話が進むので、チャーハン一色というよりは、<日本における中華料理の発展史><中華料理店の定着史>みたいな側面もありますね。
それにしても料理本の書かれ方というのは内容も文体もさまざまんで、おもしろいものです。
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