【グローブの話⑥】
グローブについて、
5回にわたって考えてきた。
昔は、
手を守るための道具だった。
そこから、
「捕る」ために進化した。
ポジションによって形も変わった。
そして今では、
素材も構造も大きく進化している。
でも、
どれだけグローブが進化しても、
変わらないものがある。
初めてグローブを買ってもらった日のワクワク。
新品の革の匂い。
何度も手にはめる。
ボールを入れてみる。
自分の手に馴染むまで、
何度も何度も使う。
少しずつ傷が増えて、
革が柔らかくなっていく。
気がつけば、
ただの道具じゃなくなっている。
そのグローブには、
キャッチボールをした日も、
練習で怒られた日も、
試合で嬉しかった日も、
悔しかった日も残っている。
だから、
グローブは捨てられない。
野球をしてきた人なら、
きっと分かると思う。
グローブは、
ボールを捕るためだけの道具じゃない。
そこには、
その人の野球人生が詰まっている。
野球のある人生。
その人生の最初に、
グローブがあった。
次は、
どんな野球の道具にしようか。
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