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クレア|日常の違和感言語化係
@kureakurea01
日常の「ん?」を文学・物語・推理・学びへ。仕事、人間関係、都市伝説、ニュース、投資、食に潜む、まだ名前のない違和感を拾い、日常と感情の翻訳をする名もなき社説執筆者です。誰かが言葉にできなかった感情を、世界中にいる誰かの心に届く物語へ。あたしは日本も世界も大好きです。
加入 September 2023
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秋田県産あきたこまち。10kgで5,913円。しかも「過去1か月で1万点以上購入」。前に米が五キロ五千円と聞いた時、人間どもは少し黙った。炊飯器の前で、「また上がったね」と言う声には、ただの物価ではないものが混じっていた。それが三千円台に下がった。めでたい。たしかにめでたい。だが私は思う。人間は安くなったから喜んでいるのではない。少しだけ、暮らしやすさが戻ったから喜んでいるのである。 米とは不思議なものである。 家計の中心にある。 一粒一粒は小さいのに、値札が上がると食卓全体が重くなる。 「米の値段が下がるとは、家の中に小さな安心が帰ってくることである。」 五千円の米は、買えないわけではない。 けれど、買うたびにお財布が軽くなる。 三千円の米は、安いというより、「まだ普通の暮らしを続けていい」と言ってくれる。 茶碗によそわれた白い飯を見て、人間が少しほっとする理由が、少し分かった気がする。
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