草間彌生さんが97歳で亡くなられました。
公式発表が出た今日、改めて彼女の生き方を残しておきます。
【草間彌生、世界に媚びず水玉で殴り込んだ女】
草間彌生
幼いころから幻覚や強迫観念に苦しみ、その見えてしまう世界を絵にぶつけていた。
当時の日本で、女性が前衛芸術を貫くことは簡単ではなかった。
「女らしく」「普通に」「わかりやすく」
そんな空気に押し込められそうになる。
それでも草間彌生は、自分の中に湧き上がる水玉、網目、かぼちゃ、無限の世界を捨てなかった。
1958年、単身ニューヨークへ。
世界中の才能がぶつかり、男性アーティスト中心の厳しい場所だった。
小柄な日本人女性が、英語も文化も違う土地で、作品だけを武器に立つ。
最初から歓迎されたわけではない。
奇抜すぎる、わかりにくい、変わっていると見られることもあった。
それでも草間彌生は、世界に合わせて自分を薄めなかった。
水玉をやめない。網目をやめない。かぼちゃをやめない。
「かわいい」では片づけられない、自分だけの宇宙を描き続けた。
一度は時代の表舞台から遠ざかったように見えても、作品の強さは消えなかった。
やがて世界の方が、草間彌生の水玉に追いついてくる。
今では美術館も、ブランドも、世界中の人たちも、彼女の世界を見に集まる。
草間彌生は、世界にわかってもらうために自分を変えたんじゃない。
世界の方が、草間彌生を理解するところまで来た。
空気に合わせた人は、時代に飲まれる。
信念を描き続けた人だけが、最後に世界を塗り替える。
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