厩舎で猫を飼うことについて色々な意見がありますが、重要なのは
「猫を飼うこと」ではなく「ネズミを増やさないこと」です。
ネズミは単に飼料を食べる害獣ではありません。
国内でも馬サルモネラ感染症や馬レプトスピラ症は確認されています。特にレプトスピラでは、ネズミなどの齧歯類が重要な保菌宿主となり、尿を介して水や土壌などの環境を汚染することが知られています。
サルモネラについても、ネズミなどによる飼料や水、厩舎環境の汚染は衛生管理上無視できません。
もう一つ、牧場では感染症と同じくらい怖いのが電気設備への被害です。
ネズミは伸び続ける切歯を持つため、様々な物を齧ります。電気ケーブルの被覆もその対象になります。
実際、当場でもネズミに洗濯機の電源コードを齧られ、故障したことがあります。
電線の被覆を齧られれば、機器が壊れるだけでなく、ショートや漏電、火災につながる可能性があります。
特に厩舎には乾草や敷料などの可燃物が大量にあります。
ネズミ対策は感染症対策であると同時に、火災予防・施設管理でもあります。
もちろん
「厩舎には絶対に猫が必要」
と言うつもりはありません。
飼料管理、清掃、侵入経路の遮断、トラップなど、ネズミ対策には様々な方法があります。
一方で、猫の体臭や尿臭など捕食者の臭いに対して、マウスやラットが回避行動を示すことも研究されています。
僕自身も長年厩舎で仕事をしていて、猫がいることでネズミが少なくなることは体感しています。
馬を預かる施設としてネズミを増やさないことが目的です。
そのための選択肢の一つとして、昔から世界中の厩舎や農場に猫がいたことには、それなりの合理性があると僕は考えています。
にゃー🐈
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