【なぜ「サーカス」? ミサイルが画面を埋めるアニメの技、名前の由来が意外だった】
「板野サーカス」って、なんでサーカスなのか。
この呼び名が出てきたのは、アニメ雑誌「マイアニメ」の1982年11月号で、メカデザイナーの宮武一貴さんの発言とされています。由来は、源田実さんの3機編隊の曲芸飛行「源田サーカス」にちなむ、と日本語版Wikipediaにありました。
板野サーカスとは、板野一郎さんが演出した、立体的で超高速な戦闘アクションのこと。それまでのロボットアニメは、どっしり構えて撃ち合う「決闘」のような見せ方が中心でしたが、こちらは敵も味方も、空中や宇宙を縦横無尽に飛び回ります。
この動画も、まさにそれです。何発ものミサイルの白い煙が、からみ合いながら画面を走り抜けていきます。
ポイントは、ミサイルの「軌道」。軌道の違いで、優等生タイプ、秀才タイプ、劣等生タイプに分けて、それぞれ演技させているそうです。板野さんは「軌道が最も重要」と語っています。
もうひとつは、カメラ。被写体との距離で、望遠、標準、魚眼と切り替わるように描く「画角アニメーション」と、スカイダイビングの空撮のように自在に動く視点で、奥行きとスピード感を出しています。
この技は、あとの世代にも広がりました。新海誠さんは、『マクロスプラス』などをコマ送りで見て、メカアクションの参考にしたと述べています。映画『第9地区』にも、「納豆ミサイル」の表現が取り入れられた、とされています。
自分の感想は、ミサイルの数より、1発ごとに軌道へ「性格」をつけているところが面白い、ということです。花火大会で、1発ごとに違う軌跡を、つい目で追ってしまうのと近い感じです。
煙の1本1本が別々の動きをしているなら、描く手間は想像もつきません。この動画も、コマ送りで見たくなりますよね。
※以前アップした元ポストで、このBGMがあまりにもシャリシャリ感があって不快だったので、低音と中低音を足して、2〜6kHzと高音をしっかり抑えるように変えてみました。
BGMまでも楽しめる映像になったと思います。
ぜひイヤフォンで聴いて下さいね✨
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