6月7日、広島市で、絵本『朗読詩 ひろしまの子』(詩・四國五郎、絵・長谷川義史、BL出版)のトークイベントがありました。
四國五郎さん(1924年-2014年)は名作『おこりじぞう』を描き残した詩画人で、長谷川義史さんは今大人気の絵本作家です。イベントでは、長谷川さんと四國五郎さんの長男光さんが、平和と絵本についてお話されました。
長谷川さんの『ひろしまの子』の朗読は、悲しみを抑制した語り口で、かえって参加者の涙をさそいました。絵本完成までの「苦闘」のお話を聞いて、あらためて長谷川さんの誠実なお人柄を感じました。
光さんは、『ひろしまの子』、『おこりじぞう』に描かれた原爆で亡くなった子どもたちの瞳が見つめるもの、私たちに問いかけていることを、反戦平和の思いをこめながら熱く語られました。いまそこに五郎さんがおられるように思いました。
四國五郎さんは3歳下の最愛の弟さんを原爆で失いました。『反戦平和の詩画人−四國五郎』(四國光著、藤原書店)のなかに、五郎さんの詩「弟への鎮魂歌」が載っていて、次の一節がありました。
弟よ
人間の死にはさまざまあるが
きみの頬のうえにしたたるのが
おふくろの涙だと知って死ねたのを
せめてしあわせと思ってくれ
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