アメリカの歴史学者・アンドリュー・ハートマンの大著を、先輩で友人でもある森原公敏さん(国際問題研究者)が7か月かけて翻訳したのが『マルクス・イン・アメリカ』(新日本出版社/原題『Karl Marx in America』)です。
本著は、600ページを超え値段も高く、買おうかどうか迷いましたが、呑み代を節約するつもりで思いきって購入しました。読み始めたらとても面白く、大門酒蔵を呑みながら三晩で読み終えました。
なぜ反共の国アメリカでいまマルクスがブームになっているのか。なぜ民主的社会主義者(DSA)が発展し、ニューヨーク市長にマムダニさんが当選したのか。そこには、南北戦争中のリンカーン大統領の再選にマルクスが祝辞を送って以来、受け継がれてきた民主的水脈があること。格差が急拡大する現在のアメリカで資本主義の搾取のしくみを発見したマルクスの理論が多くの人々の社会変革の羅針盤になっていること。何より若者たちが自由に自主的にマルクスに接近し学んでいることがよくわかりました。日本の運動を考えるうえでも示唆に富んだお値段以上の本だと思いました。
ちなみにマルクスはお酒が大好きで、貧乏でも本代と呑み代の節約はできなかったそうです。
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