これこそ、「政治を生活から切り離してきた日本社会」の反応に見えます。
今困っているのは熊本の被災者
だから高市批判より復旧・復興を優先しよう
というのは、一見もっともらしく感じますが、政治は本来、「誰が何に予算を配分するか」「どの政策を優先するか」「災害対応をどう設計するか」を決めるものなので、被災地支援と政権批判は別物ではないんですよね。
むしろ、
なぜ復旧が遅いのか
なぜ必要な支援が足りないのか
なぜこの予算配分なのか
政府は何を決め、何を決めなかったのか
を問うこと自体が政治です。
だから「今は批判より支援を」という言い方には、無意識に
政治の話=党派的な喧嘩
支援=政治とは別の善行
と分ける発想が入っているように見えます。
これはまさに、日本に長く巣食う「政治の話をするのは空気を悪くする」「困っている人を助けるなら政治を持ち込むな」という感覚だと思います。
でも実際には、被災者が受け取れる支援額も、仮設住宅も、道路復旧も、医療体制も、自治体への財政支援も、全部政治判断の結果です。
もちろん、何でも高市批判に結びつけるだけなら、それも雑です。
被害状況や現地ニーズを見ずに政権攻撃の材料にするなら、それは被災者を手段化してしまう。でも逆に、
「今は被災者が大変なんだから政治批判するな」
も同じくらい危ういです。
被災地のことを本当に考えるなら、支援そのものと同時に、支援を決める政治の責任も検証するんです。
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