はっぴいえんどのドラマーから日本のさまざまな歌手の歌詞を作り続けてきた作詞家松本隆さんは、詩人の吉原幸子さんのことを最も敬愛する詩人のひとりとして語っておられたかと思う。松本さんはさらに吉原幸子さんについて、外見も内面も完璧な女性はひとり、吉原幸子だけだったという旨をすら語る。どれだけ好きなんだ。いいね。
東大の仏文科を出て劇団四季の女優にもなりという、華々しい経歴のあった吉原だが、その詩のなかには幸福よりも痛覚なる痛みのような、それでも生きんとし、愛を欲し、愛そうとしたような、そんな覇気ある力強き誠実なる詩の言葉たちが、叫びのように羅列される。僕の好きな詩人のひとりでもある。美しい方だとても。
吉原幸子入門としてこの本も前から僕はおすすめを続けてきた。再入荷。平凡社より。
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詩人 吉原幸子
愛について
平凡社 コロナ•ブックス
2420円税込
女性の味方であり続けた詩人・吉原幸子。いまも若い女性から支持される作品群を紹介し、写真と自筆原稿でその生涯をたどる。巻頭詩:谷川俊太郎、インタビュー:松本隆ほか。
東大仏文科卒業後、劇団四季の女優となり、その後詩人に。透明でみずみずしい言葉と圧倒的カリスマ性で現代詩をリードし、愛のために歌い続けた―その作品と生涯をビジュアルで紹介。
巻頭詩 まるのままの魂(谷川俊太郎)
第1章 詩人・吉原幸子ができるまで
第2章 詩集より(幼年連祷;夏の墓;オンディーヌ;昼顔 ほか)
第3章 「ラ・メール」の時代
第4章 舞台・朗読・合唱
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写真のうえに載る吉原幸子の詩が格好いい。写真とよく馴染む。いい紙面である。
百瀬雄太
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