『親を悪く言ってはいけない』という言説は道徳のふりをした、親が子を統治をする言説のように思います
アリス・ミラーという心理学者は、親に従順な子供に育てるために本人の意志を折る教育を『黒い教育』と呼び、その最大の装置が「親を敬え、親を悪く言うな」という規範だと指摘しました
この規範の下では、親から受けた怒りは出口を封じられます
そして出口を封じられた怒りは消えず、宛先を変えるだけです
搾取された親にはなぜか「親孝行」を演じないといけず、その裏で溜まった憤怒を本人には向けられず、より弱い自身の妻子の方へ流す
ミラーはこれを虐待の連鎖の中核機構として指摘したんですね
「育ててもらったのだから感謝しろ」という儒教的な常識は、怒りの正当な宛先を封鎖し、次の弱者への転嫁を生み出すという構図を作ってきたんですね
顯示更多
だから、私は、旧来の「親を悪く言うな」「育ててもらったんだから、感謝するべき」という価値観は、虐待の再生産を後押ししていたと思ってる。常識や社会規範は、発言力の強い者たちによって作られる面があるんだよ。
顯示更多